TOV(R) 46~48
テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTERのストーリー 46~48
目次
46 愛する街を守るため!
カロル:ま、でも心配いらないよ。最近やけに多いけど、ここの結界は丈夫で、破られたこともないしね。
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リタ:何か憑いてんのよ、あんた
ユーリ:……かもな
エステル:ユーリ、魔物を止めに行きましょう!
この街いったいどうなってんだ
ユーリ『魔物が来たとたんに結界が消えるって、この街いったいどうなってんだよ』
カロル『生まれたときからダングレストにいるけど、こんなことボクもはじめてだよ」』
リタ『そのはじめてが、なんであたしらが来たときに起こるのよ!」』
カロル『ボクに聞かれたってわからないって』
ユーリ『おいおい、なんか憑いてるなんて話、本気にしてんじゃねえだろうな』
ユーリ:とんでもねえじじいだな。何者だ?
カロル:ドンだ!ドン・ホワイトホースだよ!
ユーリ:あの、じじいがねえ
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ドン:騎士に助けられたとあっては、俺らの面子がたたねえんだ。すっこんでろ!
フレン:今は、それどころでは!
ドン:どいつもこいつも、てめえの意志で帝国抜け出してギルドやってんだ!いまさら、やべえからって帝国の力借りようなんて恥知らず この街にはいやしねえよぉ!
フレン:しかし!
ドン:そいつがてめえで決めたルールだ。てめえで守らねえで誰が守る
ユーリ:何があっても筋は曲げねえってか……
なるほど、こいつが本物のギルドか
カロル:そこのって、ボクっ!?え、ど、どこへ?
ユーリ:それしかなさそうだな・・・
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エステル:リタ、危ない!後ろ!
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男性:ん?なんだおまえたち
カロル:5大ギルドに関係があることなんだ
男性:見ない顔だな。どこのギルドだ?
ユーリ:どこって、どこでもないけど
男性:……あいにくドンは魔物の群れを追って街を出てったぞ
カロル:魔物の群れを?
男性:ああ、魔物の巣を一網打尽にするんだと
ユーリ:なるほど……教えてくれてサンキュな
カロル:そんな勝手に
リタ:面倒な仕事はさっさと終わらせたいの
カロル:けど、それなら、エステルも一緒ってこと?
エステル:そうですね。アレクセイにはそう言いましたし……だいじょうぶですよ。ふたりでもちゃんとやれます
ユーリ:そうもいかねえだろ。ケガでもされたら、オレがフレンに殺される
カロル:いいの、ユーリ?
ユーリ:ま、有力な手掛かりもねえしな
ダングレストの結界が消滅し、街に魔物が侵入した。ユーリ氏とフレン氏の協力で、ギルドユニオンは魔物を撃退した。
ユニオンのトップ、ドン・ホワイトホースは、魔物を巣ごと撃滅すると決定し、追跡軍を組織、自らが率いて街を出た。
ドンとの面会が延期となったユーリ氏は、 その間、リタ氏の調査護衛のため、街南西のケーブ・モックへ向かった。
フレンは何をしに?
カロル『そういえば、フレンは何をしに、ダングレストまできたんだろね?帝国とユニオンは基本的に仲悪いから、騎士がくる事なんて滅多にないのに』
ユーリ『ただの観光なわきゃねえからな。当然なんかの任務でってことだろうよ』
エステル『フレン、大丈夫でしょうか?ギルドの人たちの風当たりは強かったみたいですし』
ユーリ『その程度でつまづくほど、あいつはデリケートにはできちゃいねえよ。なんせ、騎士になるまでずっと、下町で育ってきたんだからな』
エステル『そうだといいんですが……』
47 翠に眠る大森林
その湿気の高さ、巨大に成長した草木、そして凶暴化した魔物たち。足を踏み入れるなり、様々な不安要素で侵入者を脅かす森、それがケーブ・モック大森林である。
この異常さの原因は何か。その調査のためにリタ氏らは森の奥深くへ踏み入った。なお、森の入り口でレイヴン氏も護衛として合流。ノール港でのことがあるため、あまり評判はよろしくないようである。
ユーリ:こんなとこで何してんだよ?
レイヴン:自然観察と森林浴って感じだな
カロル:うさん臭い……
リタ:本気で歓迎されるなんて思ってたんじゃないでしょうね
レイヴン:そんなこと言うなよ。俺、役に立つぜ
カロル:役に立つって、まさか、一緒に来たい、とか?
レイヴン:そうよ、一人じゃ寂しいしさ。何?ダメ?
リタ:背後には気をつけてね。変なことしたら殺すから
レイヴン:なあ、俺ってば、そんなにうさん臭い?
ユーリ:ああ、うさん臭さが、全身からにじみ出てるな
レイヴン:まあ、俺のことは気にせずに、よろしくやってくださいよ
エステル:どうします?
ユーリ:そばにおいといた方が、下手な真似しやがったときに色々やりやすいしな
レイヴン:おいおい、色々って……
リタ:……それもそうよね
レイヴン:なんか背筋が寒くなってきたんだけど……
エステル:えと、それなら、よろしくお願いします
レイヴン:はい、よろしく
レイヴン、まじうさんくさ
リタ『あらためて言うことじゃないけど、おっさん、まじでうさん臭いんだけど』
カロル『どこまで一緒に来るつもりなんだろね』
エステル『ケーブ・モックの森に、用があるんでしょうか?』
ユーリ『とか、言われてるけど、なんか答えられることねえのか?』
レイヴン『ん?そりゃどこまでもついていきますよ。それと森にきた理由は、本当の自分を探すためって言ったでしょ?』
リタ『あんたがさっき言った理由は、自然観察と森林浴でしょうが!』
レイヴン『あれ、そうだっけ?』
ユーリ『そう頻繁に記憶が飛ぶんじゃ、自分も探したくなるわな』
レイヴン『そういうこと!』
カロル『……本当に、うさん臭いね』
48 虫と戯れる少女
エステル:この声、どこかで……
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カロル:パ、パティ……!?
レイヴン:なに?お馴染みさん?
カロル:助けなきゃ……!
レイヴン:あーほいほい。俺様にお任せよっと……
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ユーリ:で?やっぱりアイフリードのお宝って奴を探してるのか?
パティ:のじゃ
リタ:嘘くさ。本当にこんなところに宝が?誰に聞いてきたのよ
パティ:測量ギルド、天地の窖が色々と教えてくれるのじゃ
連中は世界を回っとるからの
リタ:それでラゴウの屋敷にも入ったって訳?結局、なにもなかったんでしょ
パティ:100パーセント信用できる話の方が逆にうさんくさいのじゃ
レイヴン:ま、確かにそうかも
リタ:あんたは100パーセントうさんくさいわよね
レイヴン:ひどいお言葉……
パティ:とりあえず、うちは宝探しを続行するのじゃ
エステル:一人でウロウロしたら、さっきみたいにまた魔物に襲われて危険なことに……
パティ:あれは襲われてたんではないのじゃ。戯れてたのじゃ
カロル:たぶん、魔物の方はそんなこと思ってないと思うけどな
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エステル:パティ、後ろ……!
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パティ:一緒に行くかの?
ユーリ:せっかくだけど、お宝探しはまたの機会にしとくわ
パティ:それは残念至極なのじゃ。でもうちはそれでもいくのじゃ
カロル:行っちゃった……
エステル:本当に大丈夫なんでしょうか
リタ:本人が大丈夫だって言ってるんだから、大丈夫なんでしょ
ユーリ:だといいんだがな。ま、気にしてもしかたねえ。オレたちも行こうぜ
ケーブ・モック大森林で、魔物にさらわれそうだった少女が救出された。
少女は、冒険家のパティ嬢。パティ嬢は宝物を探して、こちらの森に来ていた模様。
パティ嬢はユーリ氏一行と会話を交わした 後、再び宝探しのために森の中へ消えていったという。
ユーリ氏一行は調査のために更に森の中を 探索中。
つづく。