TOV(R) 36~40
テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTERのストーリー 36~40
36 罪を逃れた小悪漢
ノール港の執政官ラゴウ氏が、トリム港でフレン小隊長の取り調べを受けた。不正な魔導器使用の他、皇帝候補ヨーデル殿下の誘拐容疑でも告発されていたラゴウ氏であるが、証拠不十分で釈放された。
一方、ユーリ氏は、バルボス氏率いる紅の絆傭兵団と見られる集団の情報を得、トリム 港の北西の街を目指した模様。
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37 魔狩りの警告
トルビキア大陸内陸部の都市カルボクラムを、ギルド・魔狩りの剣が封鎖し一般人の立ち入りを禁止した。
同都市は10年前の地震で滅びた廃墟であるが、魔物が徘徊しているために魔狩りの剣には絶好のハンティングポイントである。
そこで、魔狩りの剣のナン嬢が、立ち入ろうとしたユーリ氏一行に同伴するカロル氏と、 言い争っていた様子が目撃されている。
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地震で崩れた感じじゃない
エステル「ここ、本当に地震で滅びたんでしょうか?建物の感じとか、少し違う気がしますけど」
ユーリ「ああ、オレも同じこと思ってた。別に揺れで家が崩れた様子もないし、ちとおかしいな」
カロル「え、じゃあ、なんで滅びたの?」
ユーリ「さあな。昔ここに住んでたやつにでも、聞きゃわかるんだろうけど」
リタ「別にあたしらの目的には関係ないからどうでもいいんじゃないの?」
ユーリ「ま、そうなんだがな」
魔狩りの剣とは?
エステル「魔狩りの剣とは、主に何をするギルドなんです?」
カロル「その名の通り、魔物狩りを生業にしてるんだ」
ユーリ「ま、結界の外に出るときには、魔物がどうしても邪魔だからな。商売は繁盛してそうだな」
カロル「うん、依頼も確かにたくさん受けるよ。でも、魔狩りの剣は依頼があるから、魔物を倒してるんじゃない。魔物は悪。だから、その悪を討つ。それが、魔狩りの剣の信念なんだ」
ユーリ「そりゃまた、魔物になんか恨みでもあるのかね」
カロル「うん、そういう人が集まってるのは事実だよ。ナンも子どもの頃に目の前で、両親を殺されてるから」
ユーリ「なるほどね。そりゃ、魔物が憎くもなるわな」
38 廃墟の地下空洞に
カルボクラムの地下に巨大な魔物がいた..この程、魔狩りの剣のギルド員がそう語った。
魔物を捕えていた魔導器が竜使いに壊されると、魔物は暴走を始めたという。 魔物を収めたのは、ユーリ氏一行。
一行の攻撃を受けておとなしくなった魔物は、地下水道に帰っていった。
また、各地で魔導器を破壊する竜使いの目的も不明のままだ。
ユーリ氏たちは当初の目的を果たすため、街を出るべく地上に上がったという。
バカドラとか
リタ「今度会ったら絶対にあたしの魔術でぶっ飛ばしてやるんだから」
ユーリ「あいつ、なに怒ってんだ?」
エステル「竜使いを取り逃がしたのが悔しかったみたいですよ」
ユーリ「竜使いね……カルボクラムの地下にまで魔導器を壊しに来るとは思わなかったな。あれは、あれですげえ執念だよ」
リタ「次こそはあたしがこの手で息の根を止める!」
エステル「リタの執念もすごそうですけど……」
39 下町青年の逮捕
カルボクラムで、ユーリ氏一行が騎士団によって逮捕された。
同時にエステリーゼ嬢が皇位継承者であると判明、ユーリ氏はその誘拐の咎に問われている。
氏には多くの余罪があるとし、騎士団では彼をヘリオードに連行し、追及する見通し。
なお、ユーリ氏が紅の絆傭兵団と見なした情報は、ガセか魔狩りの剣のことだったと見られる。
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逮捕されるユーリ氏一行
エステルはお姫様
カロル「それにしても、エステルがお姫様だなんて、ボク、びっくりだよ」
ユーリ「騎士のフレンと知り合いだし、育ちはいいわで、何かあるとは思ってたけどな」
リタ「あんたは気付いてたんでしょうが」
ユーリ「さてな」
カロル「どうしよう?ボク、なんか失礼なことしてなかったかな?」
ユーリ「まず言葉遣いがなってなかったな。不敬罪で、カロル先生は打ち首と。短い付き合いだったけど、楽しかったぜ」
カロル「ユ、ユーリの方が、よっぽど無礼だったじゃん!」
ユーリ「んじゃ、ふたりとも打ち首だ」
カロル「え~!そ、そんな……」
リタ「バカっぽい……」
40 すべての罪は白紙に
騎士団はユーリ・ローウェル氏の手配を無効にした。ヨーデル殿下救出とエステリーゼ姫の護衛の褒賞とのこと。
カルボクラムで逮捕された直後だけに喜びも大きいかと思われたが、ヘリオードで釈放された彼らには、喜ぶ様子は見られなかった。
現在、ヘリオードに滞在中のユーリ氏は、帝都に帰還予定であるエステリーゼ姫との面会を求めている。
アレクセイ騎士団長とユーリ氏一行
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アレクセイについて
カロル「騎士団長のアレクセイって人が、話のわかる人でよかったね」
リタ「あたしも、もっと頭の固いいけ好かないやつかと思ってたわ」
エステル「ユーリは面識があったんです?」
ユーリ「オレの方からは知ってたけど、向こうはこっちを知らなかったんじゃねえか?騎士団にいた時期なんて、すごく短かったんだからな」
カロル「どういう人なの?あの人」
エステル「厳しいところはあります。でも、帝国騎士の鑑のような人です。彼に憧れて騎士になる方も多いとか」
ユーリ「フッ。俺とは縁がなさそうなヤツってことはわかったわ」
つづく。