TOV(R) 26~30
テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTERのストーリー 26~30
26 海が見える丘
エフミドの丘の結界魔導器が突然、現れた竜使いによって破壊された。
これによるケガ人はないが結界が消失したため、現在、騎士団で警護を行っている。
同じ頃、結界魔導器に近付こうとした女性魔導士が付近で騒ぎを起こしたことから、騎士団が出動した。この魔導士はリタ・モル ディオ氏と見られる。彼女を連れたユーリ氏一行は丘の上へ逃げた模様。
竜使いについて
ユーリ 「世の中にはおかしな趣味のやつもいたもんだな。魔導器を破壊して回るなんて」
エステル 「趣味とは違うと思いますけど」
リタ 「どこかで会ったら、あたしがぶっ飛ばしてやる」
カロル 「何か、壊す理由があるんじゃない?」
リタ 「わけがあろうがなかろうが、魔導器を破壊するなんて、あたしは許さないのよ!」
カロル 「わ~、ちょ、首、首を!ぐへええ~~~!だずげで、ユーリ……」
ユーリ 「やだよ、面倒くさい。がきんちょ同士、仲良くしとけ」
カロル 「エステル……」
エステル 「えと……がんばってください」
騒動なしでは進まないのね
ユーリ 「赤眼が出てきたり、騎士に追い回されたり、もうちょっとゆっくり旅を楽しめないもんかね」
カロル 「それ、ユーリが言うんだ」
リタ 「騎士に名前を呼ばれてたのはあんたでしょ」
カロル 「魔導士ともめたのは、リタだけどね」
エステル 「いいじゃないですか、みんな無事だったんですし、これはこれで楽しかったです」
ユーリ 「追われんのを楽しめるなら、これからもエステルの旅は楽しいことだらけだな」
カロル 「きれいにまとめたつもりかもしれないけど、追っ手の問題とか全然片付いてないから!」
結界魔導器の価値
ユーリ 「しっかし、結界魔導器ひとつ壊れてえらい騒ぎだったな」
カロル 「ボクにはリタの起こした方が大きな騒ぎだったと思うよ」
リタ 「小さいこと気にしてんじゃないわよ」
エステル 「ことが結界魔導器ともなれば、仕方がないと思いますよ、それだけ人々の生活に、魔導器は密接に関わっていますから」
ユーリ 「ま、そりゃ、もっともだな、下町なんて、水道魔導器が壊れただけで、大騒ぎだからな」
エステル 「早く直るといいですね」
ユーリ 「ああ。そのためにわざわざこんなところまで足を伸ばしてんだからな」
27 丘を越えて行こう
エフミドの丘を越えようとしていたユーリ氏一行が、ガットゥーゾの襲撃を受けた。ガットゥーゾは以前ハルルの街を襲った魔物の生き残り。
幸い、ユーリ氏一行にケガはなく、返り討ちにした模様。今後、ハルルが凶暴な魔物の襲撃に脅えることはなさそうである。
なお、ユーリ氏は丘から海を展望した後、道を下り、ノール港へと向かった。
フレンと会えるのか?
エステル 「ノール港に行けば、今度こそフレンに会えるでしょうか」
ユーリ 「また行き違いになるような気がオレはしてるんだが……」
カロル 「もしかしたら、こうしてる間に麓の道通って、帝都に戻っちゃうかも……」
エステル 「でもフレンは手紙を残したんだから、きっと待ってます!」
ユーリ 「どうだか……」
リタ 「大体、なんでこんなイレギュラーな道、通らなきゃなんないのよ」
カロル 「リタのせいじゃん」
リタ 「し、仕方ないでしょ、あん時は……!人責めてるヒマあったら、足動かしなさいよ!本当に行き違いになっちゃうわよ!」
エステル 「そ、それもそうですね。ノール港に急ぎましょう」
28 不穏な港街
ノール港路地裏で、街を訪れていたユーリ氏が赤眼の集団の襲撃を受けた。騒ぎを聞きつけた騎士団小隊長のフレン氏が駆けつけ、集団は撃退された。
エステリーゼ嬢は、帝都から旅をしながら探していたフレン氏と無事再会を果たし、現在、宿屋で対面中である。
なお、ユーリ氏はこの対面が終了するまで、街を散策中である。
キャラクター紹介 フレン・シーフォ
法が間違っているなら、まずは法を正すことが大切だ
名前:フレン・シーフォ
性別:男性
年齢:21歳
身長:180cm
クラス:帝国騎士
ユーリと共に帝都の下町で育ち、
同じ理想を抱いて騎士団に入った青年。
ユーリが幻滅して辞めた後も騎士団に留まり、着実に実績を積んで昇進する。
騎士団の中では貴族出身者からは成り上がりとして疎んじられ、逆に平民出身者からは希望の星と目されている。
責任感が強く弱い者の味方だが、法を守る立場との板挟みになってしばしば思い悩む等、生真面目で少々融通の利かない面がある。
またなにかとユーリに小言をしがちだが、
それは狭い下町でくすぶり続ける友を案じてのこと。
29 奇妙な少女
執政官邸前で一人の少女が官邸へ押し入った。
通りがかったユーリ氏が、門番と少女がもめている様子を目撃していた。
目撃者の証言によると、少女は黄色い煙幕のようなものを張って逃走、姿をくらましたという。
なお、この後、ユーリ氏は宿屋へ向かうとのことだった。
ユーリの憂い
ユーリ 「 帝国がでかい顔してるのは、どこの街も似たようなもんなんだな。旅に出る前は、下町のことしか頭になかったから、全然考えもしなかったけどさ」
ラピード 「クーン……」
カロル 「特にここ、イリキア大陸は帝都があるし、よけいだよね。それにトルビキアみたいに大きなギルドの拠点があるわけでもないから、帝国の思いのままなんだよ」
ユーリ 「やっぱ、このままじゃいけねえよな」
ラピード 「ワン!」
30 横暴なる執政官
ノール港を治めるラゴウ執政官に暴政の疑惑が上がったことから、エステリーゼ嬢は面会を求めたものの拒否された模様。
執政官がリブガロなる魔物の角を求めていることから、ユーリ氏らはリブガロ捕獲のため、街近郊の平原に向かったらしい。
一方、騎士フレン氏もアスピオの魔導士ウィチル氏を通じ、強制調査権限の発動準備を始 めた模様。
強制調査制限って?
エステル 「ねえ、リタ、フレンの言っていた、魔導器研究所の強制調査権限ってなんです?」
リタ 「ああ、あれね。要するに、帝国が認めた魔導器調査であれば、どこでも入っていけますというものよ」
ユーリ 「なんだ、そんなすげえ権限あったのかよ」
カロル 「ボクらが苦労する必要って、全然ないんじゃないの?」
リタ 「たぶん、無理だと思うわよ。例外とかいって、よく弾かれるのよ」
ユーリ 「帝国のやりそうなことだな」
つづく。